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50代 男性

もともとは大企業病をなんとかしたくて風土改革を会社側に提案し研修等を実践していました。しかしコーチングを独学で活用していましたが、うまくいかないことが多く、しっかりと心理療法を学びたいと思っていました。(表面意識上はそうだけど無意識では自分の人生をなんとかしたいと望んでいたように思う)


産業カウンセラー等の傾聴関係を探している中でゲシュタルトが表向きの資格よりも中身を大切にしていると感じて選びました。


初めて参加したときには奥行きの深さを感じてゲシュタルトを選んでよかったと心の底から喜びました。


そして初めて他の人のワークを見て、千恵子さんが魔法使いだと感じたのを今思い出しました(^-^)


1年目、前半はワークを受けたい(テーマは喪失体験)のに恐くてなかなか手をあげられず、でも勇気をもって手をあげてワークをするとびっくりするくらいの涙が出ました。こんなに泣いたのは人生で初めてでした。今までどれだけ感情を殺して生きてきたのかと思いました。(恐いのは本当の自分を出すのが恐いのであって、講師・ファシリテータの皆さんは本当に優しい方たちばかりです)


今まで会社の研修やWSの感想は割とスラスラ書く方でしたが、このゲシュタルトの2年間の学びはあまりにも根源的で感想をスマートに書けそうもありません。


ゲシュタルトは哲学を背景に人間としての在り方が問われます。無意識で変わりたいと望んでいる人だけが今の自分を徹底的に感じ切って涙し、そして結果的に実存的変容を遂げるのだと思います。


私も泣いて泣いて泣いて、今は本当に楽になれました。いじめや喪失体験、罪悪感、対人恐怖、自信のなさ、どうにもならない気持ち、生きずらさ、自分を責める気持ち、、、


こんなにも泣けるようになった自分を喜んでます。感情を止めることなく流れるままにできるようになりました。泣くエネルギーは喜びと同じものですから。自分のエネルギーの大きさに気づいて本当に嬉しいです。


風土改革はやるだけのことはやったものの、結果的に断念せざるを得ませんでした。表面的には挫折です。そして退職を選びました。今はふと思いたった木工職人として生きています。スーフィーの教えに「世界にありながら世界に属さない」という言葉があります。私はこのバランス感覚で生きていきたいと思うようになりました。それには様々な関係性、自分との関係性、他人や社会との関係性、自分の在り方、そのすべてがゲシュタルトの学びの中にありました。


とはいえ、今はまだ身体にはついつい反応的になってしまう想念の残渣があります。でもそれさえも今は愛おしく思うことができます。そして今は毎日が楽しくて朝起きるのが楽しみです。


いろんな現実の選択もできるようになり、今までよりも格段に自分を大切にしています。


自分が楽しくリラックスしているのがベースであると頭ではなく身体が理解して体現しています。


カウンセリングやヒーリングなどで、対面する人とエネルギーの循環ができる人、繋がれる人はそれが前提であることが必要だと今は腑に落ちています。


以前の会社に在職していた最後の3年間は組織風土に専従していました。今思うと、本気と真剣さだけで、「楽」が無かった。辛かった。そして悔しかった。


これも学ぶために必要なステップだったと思います。


今は思考中心のバランスから、胸やお腹に重心が移り、表面上の損得よりも身体が楽しく幸せだと実感できる方を望んで選べて、今ここを自然に生きられる人間になってきました。


人生が本当に変わり始めました。縁も変わり始めました。興味の対象も大切にすることも変わってきました。


ゲシュタルトは資格取得の次元の浅い目的ではなくて、自分の人生を本当の意味で味わって生きたいと願う人におすすめします。私は自分にこのベストタイミングで訪れた縁に感謝しています。講師の皆さん、同じグループの皆さん、ありがとう。これからもよろしくお願いします。

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