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​コース及び特別企画のファシリテーター紹介

渡辺 トヨ子(わたなべ とよこ)

渡辺 トヨ子(わたなべ とよこ)

◆プロフイール

看護師として最高裁判所診療所に39年在籍、定年退職
東京心理相談センターカウンセラー、催眠療法、認知行動療法、交流分析、NLPを実施
企業の電話相談(産業カウンセラー)
ゲシュタルト療法はパールズの愛弟子であるポーラ・バトム博士に出合い、逝去されるまでの15年間ゲシュタルト療法を学ぶ。
2002年NPO法人GNJ(ゲシュタルトネットワークジャパン)を発足、現在GNJのフアシリテータースタッフ
2020年SEP(トラウマ療法プラクテショナー)を取得
2021年「ゲシュタルト療法とトラウマ療法」のワークショップを開催、現在月1回実施中


◆私のゲシュタルト体験記
ポーラ・バトムに出会い目から鱗の体験を何度したことか。

イエスマンだった私は仮面を被った偽善者で、人の目を気にして自信がなく常におどおどしていた。ストレートにものを言い土足で入り込むような人に出会うと怖くて逃げだしたくなる。にもかかわらず意に反してついていき、偽善者の自分を責め罪悪感に苛まれぐさぐさに傷ついて後悔する日々。
そんな時、ポーラに出会いゲシュタルトセラピーを受講することになる。
最初に「図」に上がったのは私の母。ヒステリックに大声で怒鳴り長時間にわたり愚痴を言い家族を巻き込む。無口な父もついに堪忍袋が切れて万能を振り上げる。恐怖の瞬間が来る。私(5,6才)は刃物類を隠すために台所に走る。

私がゲシュタルトワークで体験した最初の驚きはポーラの言葉「あなたが母親を尊敬したくなければ尊敬する必要はありません。尊敬するかしないかはあなたが決めるのです」
この瞬間、ありのままの私自身をすっぽりと抱き留められた感じがした。
このとき以来私はゲシュタルト療法に魅了された。

あるときは黒いオーバーコートが溶けて私の体からすべり落ち、頭のてっぺんからミミズやゲジゲジ、魑魅魍魎が這い出した。またある時は真っ暗な墓場が黄金色に輝いて、「死は怖くない」というメーセージを得た。
時には他の人がワークをしている最中に大声で泣き喚き自分自身では止めることが出来ず、部屋中をのたうち回りグループを困らせた。

極めつけの体験は、私の目の前にある土蔵の扉を開けたことです。
土蔵の扉は分厚くて重い。たった今、目に前の扉に数ミリの隙間がある。隙間を覗きたい欲求に駆られる。しかし怖い・・・恐ろしい私自身に出会うのではないかともがき苦しみながらどのくらい時間がたったのか。ついに私はその扉を開けた。。
なんと扉の向こうの世界は虹色の乱舞でした。
光はそれぞれ細長い菱形で七色に光り、大小さまざまで風になびくように、たおやかに揺れていた。あああ・・・なんて美しい、なんて素晴らしい輝き、これが私。
この光景は今も薄れることなく私の中にある。

今は仮面を被った偽善者ではない。

自分の実感で選択し行動し責任をとる日々を過ごしている。

山野草が好きで庭に植えている。草取りや、山椒の葉を摘むときは無心になる。

「好きか嫌いかはあなたが選択するのです」と言ったポーラの言葉、「人生は選択です」と言った国分康孝先生の言葉を体験している。

◆メッセージ
ゲシュタルト療法は、「今、ここに生きる」という哲学です。
今、ここ以外は何も存在しません。今とは現在のことであり、現象であり、あなたが気づいていることであり、いわゆる思い出や予想と呼ばれるものを引きずっているこの瞬間であります。思い出すにせよ予想するにせよ、あなたは、それを「今」ここでしているのです。思い出す過去は存在していません。予想する未来はまだ来ていません。
ゲシュタルトはもともと生命体に宿っている機能であって、パールズが作り上げたものではなく、パールズが言うように再々発見者なのです。
セッションは「今、ここ」のあなたの身体に傾聴し受容していきます。答えはあなた自身の中にあります。

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